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新型コロナウイルス、農業への影響

世界各国で猛威をふるっている

新型コロナウイルス、各方面に様々な影響を

及ぼしていますが農業も例外ではなく、

3月下旬から国内外のメディアで

取り上げられる機会が増えてきました。

 

特に深刻な課題として「人手不足」が挙げられます。 

実際、弊社の営業マンからも北関東で

外国人技能実習生が入国できずに人手不足が

起こっていると耳にしております。 

状況は刻一刻と変わるとは思いますが、

4/3時点での主な海外/国内ニュースを

まとめましたのでご参考ください。 

 

【国内】北関東企業、入国規制にやきもき 

実習生来日できず(2020/3/30 日本経済新聞 電子版) 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57400290Q0A330C2L60000/?n_cid=SPTMG002

・中国人技能実習生15~16人が中国内の

移動制限とビザ発給停止により来日できず

(茨城県鉾田市/大地事業協同組合) 

3~5月に実習生43人の受け入れの予定が

3人の入国にとどまる。作付面積を減らす恐れあり

(那須塩原市/栃木県開拓農業協同組合) 

・北関東3県の外国人労働者(2019年10月末時点)

は10万3926人で、15年から7割強増加(厚生労働省)。

 

【国内】コロナで実習生来ない、農水産業に労働力不足

(2020/3/26 日本経済新聞 電子版) 

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57221090V20C20A3L41000/

・北海道 外国人技能実習生約1万人の約28%が

農業に関わる(JA北海道中央会) 

・中国人実習生約50人を4月に受け入れ予定が

発行済みビザの無効により来日の目途が立たず。

ジャガイモの作付減や別作物への転換を検討(名寄市/JA北道なよろ) 

・中国から約20人の予定 アスパラガスの

果作業を農協職員への充当を検討

(富良野市/JAふらの)

 

【海外】収穫労働者の遮断による食糧供給への影響 

生産者が警告 

https://www.ft.com/content/e27a9395-db47-4e7b-b054-3ec6ba4cbba3

イングランド南東部のケント、アスパラガス生産者の

マットスタントン氏は通常ルーマニアからの

季節労働者を70~80人迎えているが、今年は7人の見込み。 

フランスは次の3か月で特定地域のイチゴや

アスパラの収穫だけで20万人の人手を必要としている。

収穫期を通じて80万人が必要とされ、そのうちの

3分の2海外労働者で中央・東ヨーロッパ、

チュニジアやモロッコが含まれる。

すでにフランスではアスパラガス生産者が

労働者不足により生産を断念するところも

でてきているという。 

ドイツは約30万人の東ヨーロッパからの

季節労働者に依存しており、英国は収穫期に

7~8万人をルーマニアやブルガリアから迎える。 

ヨーロッパ各国国境封鎖や入国制限を

実施、仮に移動できたとしても空路やバスの

運行はわずかである。一方、労働者の多くも

渡航後の感染や収穫後帰国を避けられる

ことを恐れいてると言う 

アメリカでもメキシコからの季節労働者の

ビザが制限されたり、中国でも国内移動の制限に

よる人手不足が起こっている 

世界の先進経済国は海外から労働力に依存している 

ヨーロッパ、特にとくに英国、フランス、

ドイツは国内の労働力を求め、学生や

解雇されたサービス業従事者に呼びかけている。

英国では農業への参加に8000人が関心を

示したが、その中には記者やプロラグビー選手も

含まれていたという。

ホテルチェーンへ呼びかけも行われている。 

しかし多くは厳しい肉体労働と

低賃金に慣れておらず、収穫期には

毎年80人ほどを迎えていたフランスの生産者は、

結果的に150名を雇用することとなった。

理由は早朝から8時間、天候に関わらずの

屋外作業数日働いては辞める者が後を

絶たなかったため。フランスでは生産者と

労働者を繋げるためのウェブサイトが開設されている 

英国のイチゴ生産者はポリトンネルを

撤去し熟成を遅らせながら、労働力を

求めているという。 

 

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生産者の皆様が第一線に立ち、生産を

サポートする多くの方々によって、私たちの

日々の糧の供給が支えられていることを 

この困難と混乱の中にあってそのありがたさを

改めて感じております。 

皆様の健康と一刻も早い事態の終息を

心から願うばかりです。

 

sunhope mailmagazine vol.11