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ヤシガラ育ちのブルーベリー

野菜や果物は土に植えるもの、とは限りません。

水に根を生やす水耕栽培、人造鉱物繊維のロックウール栽培、

ポリエステル培地・・・

 

サンホープでは、ヤシガラが原料の

有機培地 ここうえるシリーズを取り扱っております。

ヤシガラを様々な大きさに砕いたチップ、

ごく小さく砕いたピート、繊維のファイバーといった

形状の異なるヤシガラを混合して圧縮。

使用するときに水で復元すると、

養液栽培に適した培地になります。

 

実験農場のサンホープ八王子ファームでは

トマト、パプリカ、小松菜、リーフレタス、しょうが、

バナナピーマン、ぶどう、ブルーベリーなど

様々な品種で栽培実験を行っています。

←トマト

←バナナピーマン

ヤシガラ培地で育ったレタス←リーフレタス

栽培の様子は『サンホープ農園日記』でどうぞ!

 

土以外の培地で作物を育てる動きは世界でも。

特にブルーベリーはヤシガラ育ちが増えているようです。

イスラエル農業のポータルサイト

「Israel Agri」 より

「トリプルB-ブルーベリー栽培専用培地」の記事を

ご紹介します。

「近年、ブルーベリーの消費量が世界的に

増加しており、ブルーベリーの作付面積と投資も拡大中。

ヤシガラ培地を取り扱うイスラエル企業

Pelemixは、ブルーベリー専用培地の

研究開発で成功を収めています。

 

Pelemixのマーケティング・開発ディレクター

Eli Shalmo氏の話。

 

我々は10年前、メキシコのブルーベリー生産者の

依頼に応えるために専用培地の開発に着手しました。

根の面積と広がりに適した容積、空気の割合

長期的な成長のための基質の耐久性など

作物の生育要件を満たしたうえ、

ブルーベリーは7~8年同じ木で収穫ができる

多年生作物であることを踏まえて

長期的な物理的均一性を維持できることが重要。

これらの要件を満たした製品が「トリプルB」。

トリプルBに植えたブルーベリーが最適な

状態で成長するためかん水・施肥を

コントロールする養液栽培システムと組み合わせて提供。

8年間は問題なく使用できることを証明しました。

現在はメキシコをはじめ、米国西部、スペイン、

ポルトガルなど世界中の大規模生産者に

向けて数百万個の販売実績があります」

 

Pelemixは、イチヂク栽培用の培地と

養液栽培システムの研究開発にも成功。

栽培に注意が必要なイチヂクも、システムによる

厳密な生育管理で安定した生産が可能に。

現在はアボカド用の培地とシステムを開発中とのこと。

 

Global noteの統計によると、2017年度の

ブルーベリー生産量は

1位アメリカ、2位カナダ、3位ペルー、

4位メキシコ、5位スペイン。ポルトガルは8位。

世の中の多くのブルーベリーが、実は

ヤシガラ育ちかもしれません。

 

サンホープ八王子ファームのブルーベリーは

今年の4月に収穫予定です!

sunhope mailmagazine vol.9