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話題の純国産チョコレート、TOKYO CACAO

日本チョコレート・ココア協会の2017年統計によると

日本人一人当たりのチョコレート・ココア製品の年間消費量は

2.16kgで、毎年増加しています。

原料となるカカオの輸入量は54,836t。

カカオの産地といえば、暑い国。

ガーナやカメルーンなどのアフリカ諸国。

赤道直下のエクアドル、ドミニカ共和国などの中南米諸国が

思い浮かぶのではないでしょうか。

ところが、日本国内しかも東京でカカオの生産から

チョコレートの製造まで乗り出した製菓メーカーがあります。

 

明治34年創業の老舗、平塚製菓株式会社

は「東京で育てたカカオで作ったチョコレートを食べたい」という

思いから2003年東京カカオプロジェクトを立ち上げ、ついに

今秋、純国産チョコレート TOKYO CACAOを発売しました。

 

原料となるカカオは東京・小笠原 母島にあるTOKYO CACAO農園で

栽培されています。

日本はカカオ栽培の実績がほとんどなく

土づくり、ハウス環境の整備と生育の管理、水やりや温度管理、

全てに試行錯誤を繰り返しながら収穫にこぎつけたそう。

 

え、水やり!?水やり??

かん水!!!!

なんと、純国産カカオの栽培にはサンホープの

かん水資材が使われているのです。

2015年早春、カカオ栽培のかん水を改善したいという

平塚製菓株式会社の要望を受け、かん水システムの設計を開始。

カカオのかん水はサンホープにとっても前例がなく、農園の

視察も叶わない状況です。

水源をどうするか、貯水タンクの置き場所はあるか、

斜面に点在する圃場へ効率的に水を送るには・・・

わずかな情報からカカオの生育に最適な

システムを考えました。

そして、ハウスの天井から吊るして根元に水をまく

ハンガースプレーセットの導入が決定しました。

 

東京から小笠原の農園までは船で27時間!

初めての現場視察&施工に行くサンホープ社員。

資材の運搬は第二十八共勝丸(きょうしょうまる)で。

共勝丸の運航は月2~3回で、しかも不定期。

施工までに確実に届くよう調整するのに苦労したようです。。

 

2016年4月に施工を行い、全7棟 500本の

カカオの木にかん水するシステムを約2週間かけて完成。

ところが、農園のある地域には電気が通っておらず、水を

くみ上げるポンプを動かすことができません。

かん水システムは完成したものの、電気工事が

終わるまで1年半近く動かすことができませんでした。。

電気工事終了の連絡をうけて再度訪問。

調整や試運転を1週間行いました。

システムが本格稼働するようになったのは

2017年に入ってから。

 

2019年秋、限定2万個の一般発売が決定し

たくさんのメディアでTOKYO CACAOが紹介されました。

サンホープ社員もソワソワ、わくわく。

10月24日~30日、期間限定店舗がオープンした

渋谷ヒカリエで入手しました。

初めて食べる純国産チョコレート。

香りが強く、酸味と甘みと苦みがはっきりとわかる

個性的なチョコレートでした。

カカオの生産に携わっている誇らしさと嬉しさも相まって、

そのおいしさは格別でした。

 

カカオ生産からチョコレート製造までの過程は

平塚製菓株式会社 HP TOKYO CACAOオフィシャルサイト

詳しく紹介されています。

購入についてもHPでご確認を。

ぜひご覧ください!

sunhope mailmagazine vol.6