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世界中で食料品価格高騰中

数年前から、実感を伴い浸透してきた経済用語に

実質値上げ(ステルス値上げ)があります。

食品など、価格は変わらないのに「あれ?なんだか

小さいような、少ないような・・・」

g数など確認すると、減っている。

メーカーの実質値上げに失望し、消費者の中には

その商品を買わなくなるような動きもあり、

批判的な意見も多かったとか。

COLUMN1 実質値上げ(ステルス値上げ)に関する消費者の意識(物価モニター調査結果より) | 消費者庁 (caa.go.jp)

 

2021年秋、肉、油、コーヒー、パン、マヨネーズ・・・

原材料費のみならず輸送費、労働力不足などいくつもの

要因が重なり合い実質に留まらない

「ダイレクト値上げ」=価格高騰が始まっています。

食品価格高騰、その動きは世界中に。

 

イギリスBBCニュースより

インフレ:世界食糧農業機関(FAO)、

世界の食料価格は過去10年間の最高水準に達したと発表

 

世界の食料価格は、昨年30%以上上昇した後、

過去10年間で最高水準に。

植物油価格は、10月にほぼ10%上昇した後、過去最高を記録。

供給の混乱、高い商品価格、工場閉鎖、政治的緊張が価格を

押し上げ、穀物価格は前年比22%以上上昇。

特に小麦はカナダ、ロシア、米国などの主要輸出国が収穫が不十分で、

過去12ヶ月間でほぼ40%上昇し、穀物価格高騰の主要な要因の一つと

なっていました。「穀物の生産が減少している

最終的な原因は気候変動」とアグリビジネスの

専門家は分析しています。ということは、今後はこの価格が

スタンダードになると考えられえます。

コロナの影響で、輸出入や運搬に混乱が生じたことも

大きく、これは食品を輸入に頼る国に深刻な問題となっています。

 

記事全文はこちら

Inflation: Global food prices hit fresh 10-year high, UN says – BBC News

 

同じくBBCニュースに、トマトケチャップで有名な

ハインツのCEOの見解が。

消費者は食料品価格の高騰に慣れるべき

「世界の人口が増加している一方で、作物を栽培する土地は

限られていることを考えると食料品の値上げは必然です。

原材料費、輸送費、包装資材費、人件費・・・・

食料品メーカーはこれらコストを抑える努力をすべきで

ハインツは大規模なリストラ、古いブランドの売却などで

消費者への影響を最小限に抑えるよう動きました。

 

コロナ禍のテイクアウトの増加で、ハインツは小さな袋入り

ケチャップの需要が増加。そこでケチャップ袋(プラスチック)の

生産を30%拡大することへの投資を行いました。

ハインツはサスティナブルなガラス瓶入りのケチャップの

購入を消費者に進めるととともに、

このケチャップの売上を原資に

プラスチック廃棄物削減を目的とした新しい

包装の開発に投資しています。」

記事全文はこちら

Kraft Heinz says people must get used to higher food prices – BBC News

 

 

日本の食料自給率は2020年で37%。輸入に頼っている

食料が多いことは、言わずもがな。

価格高騰の影響を避けることはできませんが

安く売っているお店を探して、車で買いに行こうとすれば、

ガソリンも高騰中。

身近にある食品を、ありがたく無駄なくいただきます。

 

参考:

食品の価格動向:農林水産省 (maff.go.jp)

sunhope mailmagazine vol.30