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食の安全を裏付ける新しい方法

日本ではいよいよ東京オリンピック・パラリンピックの

開催が来年に迫り、農業界と関わるところでは、

選手村で使う食品がGAP認証の食材で

なければならない、というところでしょうか。

食品の安全基準は機関によって様々

定められてはいますが、それが安全である

裏付けはどのようにされるのでしょうか。

例えば「オーガニック野菜」というカテゴリーを

例にとっても、この「オーガニック野菜」が

本当に「オーガニック」か?

というのはどのようにわかるのでしょうか?

 

日本でオーガニックと表示して商品を販売するには、

農林水産省が定めた「有機JAS」の基準を満たす必要があります。

・禁止農薬や化学肥料の不使用

  • ・遺伝子組換え技術の不使用
  • ・使用する肥料や農薬は天然物質又は化学的処理を
  •  行っていない天然物質に由来するもののみ
  • ・公平な第三者登録機関の検査認証に合格

 

消費者レベルでは野菜の見た目だけでは

判別はできませんし、袋の裏を確認する

しかありません。

海外では「オーガニック食材」と謳っている

食品が実はそうではなかった、というのが

問題になっているようです。

「オーガニック詐欺」とでも呼びましょうか…

そこで、デンマークのコペンハーゲンの

研究グループが、このオーガニック詐欺に

対抗するため、果物や野菜が実際に

オーガニックであるかどうかを示す分析方法を

開発しました。

 

この新しい方法は、植物の同位体特性に焦点を当て、

特定の植物がどのように成長しているかを

明らかにする化学化合物「硫酸塩」を分離する

方法で、ジャガイモ、ニンジン、キャベツで

検証されました。

製品が有機物であるかどうかを判断する

現在の方法は、残留農薬を測定することでしょう。

しかし、この方法は安全からはほど遠く、

有機作物の近隣で農薬を使用した場合、

結果に影響が出てしまいます。

研究者によると、彼らの分析が明らかにするのは、

農薬が使用されたかどうかではなく、

植物が適切に受粉されたかどうかということ。

現在、現在実用化に向けて準備しているとのことです。

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sunhope mailmagazine vol.7