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世界のアボカド事情

森のバターとよばれ、良質の脂肪分やミネラル、

ビタミンなど豊富な栄養素を含むアボカド。

特に女性に嬉しい美肌効果や

アンチエイジング効果も期待できるとして

たくさんのレシピがある人気の食材です。

日本でも、アボカドは高収益の作物として注目されています。

愛媛県松山市では生産者と行政機関が一体となって

生産拡大に力を入れていますし、

和歌山県、鹿児島県、沖縄県、新潟県などでも

輸入品にはない味わいを持つアボカドが栽培されています。

現在、店頭に並ぶアボカドのほぼ100%が輸入品ですが、

この人気によって生産者が増えれば

数年後には国産品が食べられるかも!?

 

世界で、日本で大人気のアボカド事情を見てみましょう。

 

2018年のアボカド市場は92億9000万ドル

アメリカの市場調査会社Research and Marketsの

レポートによると、2018年の世界のアボカド市場は

929000万ドルでした。

世界第1位の生産地はメキシコで2017年の生産量は2,029,886トン。

2位のドミニカ共和国は637,688トン、その差は約3倍。

日本に輸入されているアボカドのほとんどがメキシコ産で

あることもうなずけます。

アボカド市場は、さらに進歩すると考えられています。

その要因の一つは中国の需要の拡大。

近年、中国はアボカドの需要を増やしており、

輸入の増加につながっています。  

メキシコやチリ、ペルーが現在の主な輸入先でしたが

今年4月に大きな変化が。。。

 

ケニアのアボカドの40%が中国へ!

今年4月、長い承認プロセスを経てケニアと中国の間で

ケニア産アボカドの中国市場への輸出に関する協定が

署名されました。ケニアは2017年時点の生産量が世界第7位。

この取引により、ケニアは中国にアボカドを

輸出したアフリカで初めての国とになりました。

 

南ヨーロッパでアボカドの生産が盛んに

 スペインは長い間、アボカドを生産している

ヨーロッパ随一の国でしたが、南ヨーロッパの

ギリシャ、イタリア、ポルトガルも生産に

力を入れることになりました。

 

世界アボカド機構(WAO)のデータによると

ヨーロッパの消費量は、2016年 4億1000万kg⇒

2017年 4億8000万kgと約20%も増加。

ギリシャ、イタリア、ポルトガルで実施される

”アボカド栽培実験プログラム”が成果を上げれば、

増加し続けるヨーロッパの消費をまかなうことが

できるようになります。

フランスでは2017年の消費量は1億2200万㎏、

アボカド1個約150gとすると、一人当たり約12個食べていることに。

ドイツでは2013年2,600万kgから2017年5,700万㎏と4年間で

2倍以上増加。年間約5個の消費量となりました。

輸入量は75万トンで世界第2位。

第1位はアメリカで110万トン。

数年以内にアメリカと並ぶ可能性も!?

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